こんばんは。
前回は映画に触れたのですが、今回はアートについて。
題名にしたレディメイドはマルセル・デュシャンという20世紀初頭に活動したフランスの芸術家が生み出した概念で、その代表作でもある男性用小便器を用いた《泉》は中学高校の美術の教科書で目にした方も多いんじゃないかと思います。
どういった概念かと言うとWikipedia曰く『美術的に無関心な領域において選択される「観念としての芸術」という考え方』。
、、、、よく分かりません。汗
要は工業製品とか周りにありふれた物に手を加えてアートとして発表したものなんですが、『芸術作品は手仕事で生み出した真作1点のみ!』という当時のガチガチの固定概念を打ち破った非常に型破りなもので、これがなければキャンベルスープ缶をシルクスクリーンで大量に描いたウォーホルも、大衆的なアメリカンコミックの1コマを抜き出して描いたリキテンシュタインも、ポップアートすらも生まれなかったかもしれない、、、
というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、それだけ凄い概念なんですね。
型破りでいるってのは今の時代なかなか難しいですが、常識からハミ出た部分でしか新しいものは生まれないと思うと、もっと頭を柔らかくしなきゃなぁと感じさせられます。
デュシャンは「見るものが芸術をつくる」とも言っていたそうですが、こちらの意図に関わらず、見た人に美しいと感じてもらえるデザインを心がけたいと思う今日この頃です。
写真はデュシャンの《泉》